重度知的障害者の入所施設について 検討会

重度知的障害者の入所施設について 検討会始まる

 障害者の地域移行(障害があってもそれぞれが望む地域で暮らせるように)の考えから、共同生活する入所施設からグループホームへの移行が進む中、重度の知的障害のある方などは専門的な知識のあるスタッフが必要なこともあり、十分な受け皿が確保されていないという現状があります。

 そのことからも、入所施設の役割や機能をどうしていくかについてR7.05.26に検討会の初会合が開かれました。

 出された意見によると

・人材確保の必要性(重度の障害のある方の地域生活を支援するため)

・施設は専門的な支援が必要な時に一時利用できる場にし、地域で生活する障害者を支える機能を持つことが求められる

・国として待機者を把握する仕組むが必要

などだそうです。

検討会は、年度内に報告書をまとめることにしている。


厚生労働省のサイトで調べてみました。

「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」
第1回 2025年5月26日

議題
(1)障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援の在り方について
(2)その他

 この検討会は、R6年度に実施された、「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る調査研究」の事業報告を踏まえたものだと思われます。

 意見書の中では、入所施設とグループホームの役割の違いや、スタッフの専門性の強化や人員確保に加え、
居住スペースに対する意見もあり、今後設備基準・人員基準の要件の変更の可能性も考えられるのではないでしょうか。
 また、「親なき後」「高齢障害者の看取り」に触れられている意見もあり、それらも踏まえた在り方が検討されていくと思われます。
 
 報告書がまとめられるのは年内ということで、現場に提案がなされるのは来年以降、次の法改正の時になるかもしれません。
 ただし、3年ごとの法改正に法的根拠はなく社会情勢にあわせる必要性が求められており、5.15に全国知事会が27年の報酬改定を待たずして、見直しの要望を厚生労働省に対して行っており、時期が早まる可能性もあります。

 法改正のたびに大変ですが、事業者の皆様には引き続き対応をよろしくお願いします。

これまで、ニュース記事はリンク先を貼っていましたが、記事が流れてしまうことがあり、ご迷惑をおかけしました。
今回は、記事をまとめたものと補足を載せました。